パウエルプットはほぼ無いと捉えておいたほうが良さそう


パウエルプットはほぼ無いと捉えておいたほうが良さそう











ウクライナ情勢もあり、久しぶりに大幅下落になりそうな気配が濃厚になってきた。




1月25~26日のFOMC(連邦公開市場委員会)では、市場予測を超える「タカ派姿勢」が示唆された。何しろインフレが到来しているというのに、金利はゼロであり、FRBのバランスシートは約9兆ドルに膨れ上がっている。利上げを3月から開始するのはほぼ確定的で、回数も年3回では済まず、4~5回はありそうな感じだ。



FRBの資産を減らすQT(Quantitative Tightening、量的引き締め)も、年央くらいから始まるもようである。利上げはともかく、QTは過去にあまり試されたことがない政策だ。市場から見たら、かなりおっかない展開といえる。




今のアメリカ経済はちょっと「できすぎ」の数字が並んでいて、今後はさすがに減速するだろうし、年後半には物価が落ち着くという見方もできる。CPIの上昇が始まったのは昨年4月の4.2%以降のこと。今年4月になると「前年比」の効果が剥落するから、それ以降は上昇率が小さく見える、というテクニカルな要素も考慮したいところだ。



景気よし、雇用よしの今のアメリカ経済においては、FRBの金融引き締めには「政治的正当性」がある。パウエル氏は議長として2期目に入ったばかりだが、なかなか「ハト派」には戻れないとみるべきだろう。




インフレ退治の過程では、株価や資産価格が急落することもありうる。わが国とは違って、「家計資産の約半分が株式市場にある」といわれるのがアメリカだ。だから「そんなに無理はしないはずだ」とつい考えたくなる。ただし投資家目線でいえば、「パウエル・プット」はあんまり期待しちゃダメよ、ということになる。





本日のアメリカ株式市場のオープン前の状況、かなり下落しそう。