中国政府が恒大集団の処理をソフトランディングさせれば混乱は軽微か
中国政府が恒大集団の処理をソフトランディングさせれば混乱は軽微か
現在、市場が不安視しているこの件はこういう処理になれば割と軽微なショックで済むよね、というレポート。
楽天証券のトウシルより
トピックスは下記
- 恒大への不安が低下したと解釈されて日経平均は急落後に急反発
- 恒大危機続く、中国政府が救済したくない5つの理由
- 恒大処理はどうなるか、1つの仮説
- 日本株が長期的に買い場の見方は変わらず
上記の「救済したくない5つの理由」として下記を挙げている。
- 恒大の創業者が共産主義青年団(共青団)と親密
- モラル・ハザードが広がる懸念
- 「共同富裕」の精神に反する
- 経済の構造改革に反する
- 経営が悪化している不動産大手は恒大だけでない
たしかにどれも納得できる点がある。
特に最後の「経営悪化しているのは恒大集団だけではない」というのはある。
最悪なのは次々とこういった企業が出てきてしまうケース、かつてのバブル後の日本と同様のように。
このような処理方法は、日本でも例があります。ダイエーの99%減資など、社会的影響の大きい大企業の経営が悪化した時は、金融機関が中心に損失をかぶり、取引先への影響がなるべく小さくなるような方法を選びます。中国政府は日本の金融危機、不良債権処理のやり方をよく研究しており、類似の方法が採られる可能性もあると考えています。
中国は「日本のバブル」を研究している、というのは以前からよく聞いた話だから、記事にあるような処理を中国政府が指示するなら、グローバル市場的にも割と軽微なショックで済むとは思うけど。
ただし筆者は下記の注意をしている、当たり前だが。
あくまでも1つの仮説で、実際にどうなるかまったくわかりません。恒大関連の投資判断は、すべてご自身の自己責任で行ってください。
詳細な内容についてはトウシルの記事を参照のこと。