【書評】適応的市場仮説〜Adaptive Markets〜(その1)
【書評】適応的市場仮説〜Adaptive Markets〜(その1)
従来の効率的市場仮説に対する、心理学、神経科学などを取り入れた「適応的市場仮説」を様々な事例で説明を試みている書籍。
下はアフィリエイト無し 。
Adaptive Markets 適応的市場仮説―危機の時代の金融常識
図書館で受け取ったら、けっこう分厚くてびっくりした。
本書は、モダンポートフォリオや効率的市場など従来の経済学や金融理論で説明出来ない事象に対する、新たな「適応的市場仮説」という枠組み、理論の説明。
これまでの、経済理論の歴史や過去の暴落、インデックスファンドやヘッジファンドの歴史等の説明もあり、読み応えがある。
既存の経済理論に対して批判的ではあるが、攻撃的ではなく、「適応的市場仮説」なら「このように説明出来る」といった論調で、読みやすい。
とりあえず、今回は「適応的市場仮説の基本原理」のまとめだけ。
【要約】適応的市場仮説〜5つの重要原理
以下、本書より引用。
本書でわかりやすい記述が、
- 静的 = 効率的市場仮説
- 動的 = 適応的市場仮説
不測の事態に対して、変化を前提として市場を見ている点かな。
下記は洋書版(アフィリエイト無し)
Adaptive Markets: Financial Evolution at the Speed of Thought